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第3幕
2幕は泣くのも忘れて見入っていたものの、
たぶん自分でも気づかないうちに力がこもっていたのか、
身体がガチガチパンパンで、でも、幕間に動くことも出来ず、
結局ずーっと座っていました。
3幕には出ない人たちの踊りを、充分観たつもりなのですが、やはり寂しくて、
だから2幕のカーテンコールはソリストへの拍手もしなくちゃいけないのと、
オペラグラスで凝視するのと、
両方忙しくて困ってしまいました。
ほんとにこの衣装ともお別れなんだよなあと思うと、感慨深いです。
コール・ドのみなさんの、この「ボヤルチコフ版の」衣装を着た写真を、
大写しで観たいもんですねえ。まあ、そんなの載せてくれる雑誌はなさそうですが。。。
さてさて第3幕。
ここでの小さい黒鳥さんたち、彼女たちは別にロットバルトの配下ではなく、
白鳥の心の迷いや動揺、不安を象徴していると、
以前ボヤルチコフのインタビューで読んだことがありますが、
たぶん新版ではそのものずばり、悪魔の手先になっちゃうのかしら?
どちらにせよ、白と黒のコントラストは視覚的にもとても良い効果を生むので、
黒ちゃんたちは続行して欲しいし、これが小さい子チームで続行だったらなお嬉しいですね。
白鳥たちの群舞は、やや、バタバタしていたかな?
バタバタ、というか、パタパタ、くらいなんですが。
これはマリインスキーもそうだったども、3幕ってやっぱり難しい。
「そんなにガシガシ踊り急がなくても、、、」と思ってしまうのですよね。
なまじ運動能力が高いせいか、どうも体操チックになってしまうというか。
たおやかに優雅に、と願うものの、実際のバレエというのは、ハードだし、
最近はより高く!強く!みたいな傾向もありますからね。
カーチャは結局この兵庫では「乙女達を率いる白鳥の女王」というよりは、
「白鳥のお姫様」っぽくてあの強いおっかない(ゴメン)リラとは全然違っていました。
だから3幕は「王子が約束を守ってくれなかったの、、、ごめんなさい、、、」
といった寄る辺なさが少し伝わってきました。
これが今回だけなのか、彼女のカラーなのか、よくわからないのですが、
動画で見る「あたしたち(悪魔に)勝ったのね!」みたいな「ザ・勝利」な感じでなくて、ちゃんと悲劇に徹していてくれてよかったです。
まあ、プハチョフと上手下手に別れて手を差し伸べあうところは、
てんでばらばらで、2人ともあわせようというところが全然見られなかったので、
これくらいバラバラならばいっそ諦めもつくというか、、、、
はあ、仕方ないのかな、と。。。。。
うう。
この場面、とても好きだし、
そしてカーチャとプハチョフならば、以前もここは合わせていなかったから、
今回もそんなに期待していたつもりはないのですが、
現実に合わなかったのを目の当たりにすると、ちょっと寂しいな、とも思いました。仕方ないですね。。。
プハチョフがオデットを追いかけて登場する場面のジュテはとても綺麗でした。
やー、ここはやはり、プハチョフさん、素晴らしいです、何度観ても。
そしてツァルのロットバルト。
シャープに綺麗に、奇を衒わずオーソドックスに悪魔を演じ、踊ってくれました。
ありがとうございます。
でも、アレ?やっぱりちょっと振りを変えていたような感じもします。
(彼はステージでは丁寧に悪魔を踊っていましたが、
カーテンコールではおもいっきりファンサービスをしてくださり、何度も何度も出てくるたびに大きくジャンプしてくれました。いい人ですね。)
3幕はこんな書き方だとやや消化不良っぽい舞台に写りかねませんが、
全体的には綺麗な3幕だったんですよ。
ここはほんとに難しいなって思います、あらためて。
おそらくオデットや2羽にもう少し感動できれば、
いや、2羽ではなく、オデットだけでもいいんです、
ここに気持ちがもっていけないと、なかなか大変だなあと思いました。
「白鳥」って大変ですね、カーチャ。
カーチャとプハチョフのパートナーシップがもう少し、
対話みたいなもんが見えていたら、3幕にもっと入り込めたかもしれません。
それでも、舞台全体には充分満足しています。
ボヤルチコフ版の見納めというのと、日本公演の千秋楽だというのとで、
ちょっと寂しくなっていたから、3幕はほけーっとしてしまっていたのでしょうね、
いけませんねえ、こんなんじゃ。
でも毎回そうなんですよね、、、、ははは。
最後ってのは切ないもんです。
ダンサーの皆様、素敵な舞台をありがとうございました。
ロシアに帰ってもお忙しい毎日でしょうが、どうかお体を大切に!
日本公演の想い出が、ちょっとでもみなさまの心に温かい何かを運んでくれるといいなと、今も思っています。
だって、わたしたち観客は、あなたたちからとてもたくさんの贈り物をいただいたのですから!
そしてまた来年も来てくださいね!心よりお待ちしております!