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甘え下手だな、と自分でも思う。
今日も先輩に甘え損なった。
うにゃあ。
生徒会がある、と言われたので待ち伏せしていたのだが、先輩と生徒会長が談笑しながら近づいて来たので思わず逆上してしまった。
ああ。
あたしはダメダメだにゃあ。
もっと甘え上手になって、先輩の心臓を鷲掴みにして……。
先輩を……。
先輩を……。
頬が火照る。
そして、ため息。
いつになったら、先輩はあたしを見つめてくれるんだろう?
いや!
負けるもんか!
アテナを守る聖闘士(せいんと)のように駆け抜けるんだ!
この拳に賭けて。
この愛に賭けて。
愛戦士、参る!
今日も失敗したけど。
あ〜あ。
すがきやでコク旨ラーメンを食べていこうかな?
生徒会長とたまたま一緒に歩いていたら、後輩が何故だか七面鳥みたいに顔を真っ赤にしたり真っ青にしたりしながら現れた。
彼女はひとしきり騒ぐと、明後日の方向に走り去っていった。
青春をかける少女、という感じだ。
いつも元気な子だな。
「モテモテですね。」
シチリアの空のように微笑みながら、生徒会長が言った。
相変わらず腹の見えない人だ。
まあ、そこが魅力的なのだが。
彼女は可愛い後輩です。
そう言うと、わたしの顔を見ながら生徒会長は小さなため息を吐いた。
「彼女も苦労しますね。」
一体、なんのことだろう?
「……本当に分からないんですか?」
え?
「すぐに彼女を追いかけて、一緒にすがきやのラーメンを食べに行きなさい!」
あの。
「なんですか?」
それは会長命令ですか?
会長は底知れぬ微笑みを魅せながら、言った。
「そうです。デザートはクリームぜんざいですよ。さあ、天を斬り裂くヘッドライナーのように走りなさい!」
※水谷舞様から頂きました『甘え下手』というお題に基づき、記事を作成しました。
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by
輪音 | 2010/03/18 01:00 |
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