昨日は隔月恒例の群馬仕事でした。前日の天気予報では群馬は全体的に積雪有りとの情報だったので、いや〜な感じでのスタートになりました。
当日は珍しく朝早く起きることができ、新幹線ではなく、横浜6:29発(始発)の湘南新宿ライン高崎行きで一気に高崎まで向かいました。自腹でグリーン券を買い、ワンセグ見ながら朝飯食って、新聞を読み終わってもまだ大宮。それから高崎まで1時間強を爆睡できるわけです。新幹線の場合は横浜→東京(30分)、東京→高崎(60分)と微妙な時間帯で起きなければ行けないので、身体的には横浜から一気に高崎まで行く方が楽ですね。高崎に着いてみると、雪は無し。よし

今日は運がいいと俄然やる気が出てきました。

JRの高崎駅は、高崎線、上越線、両毛線、吾妻線、信越線、八高線が乗り入れるビッグターミナルです。ただ、全ての線が微妙にローカル線なので、線の数の割に、電車がひっきりなしに来るという印象がないのが何とも田舎な感じ。しかも八高線以外は、どの列車が、どのホームに来るか定かではないという、いわゆるクソ配線なのです。
写真では見づらいかもしれませんが、6番線に来る列車は、水上行(上越線)、前橋行(両毛線)、伊勢崎行(両毛線)と2線が混在。5番線に至っては、横川行(信越線)、長野原・草津口行(吾妻線)、小山行(両毛線)と、もうめちゃくちゃです。いつだったか、高崎に到着し、いつもの信越線のホームへ降りてみると、いつの間にかダイヤ改正をしており、別のホームから発車するというヒヤリハットな事件(?)もありました。直前に気づいて事なきを得ましたが、なにせ僕が乗る信越本線は1時間に1本しかないため、乗り遅れると、仕事的に万死に値するわけです。

話をもどしましょう。信越本線でさらに一眠りし、仕事場所の最寄り駅に着いてみると、ゆ、雪が積もってる・・・orz。テンション、ダダさがりです。でも、奥に広がる妙義山の綺麗なこと

妙義山はごつごつとした岩山なのですが、そこにうっすら雪が積もると、そのごつごつ感がさらにデフォルメされてなんともすばらしい。水墨画のような風景が広がります。毎回見ている岩山が雪によってあんなに綺麗に映えるとは驚きでした。
この現場に関しては、ここ半年ほどは15時には仕事が終わっていたのですが、今回は珍しく18時過ぎまでかかってしまいました。帰りは東京まで新幹線でさっと帰るのですが、その前に久しぶりに高崎の名店、Bar Pointへ寄り道。店内に入ると、マスターまだ僕を覚えて頂いていたようで、ありがたいやら恐縮やら。この店の雰囲気、マスターの腕、モルトの萌えさ加減、どれをとっても本当にすばらしい。一言で言うと、銀座のバーが何故か高崎にあって、しかも値段は高崎値段という超お値打ちバーだと思います。
まず目に飛び込んできたのがオフィシャルのマッカラン1962だったのですが、さすがに1発で予算オーバーな気がしたので、ここはグっと我慢。ジントニックを注文して最近仕入れたモルトの紹介をしていただきながら舌をぬらし、マッカラン以外のバックバーで気になった1本を注文してみました。

オフィシャルのボウモア17年です。今では懐かしい、ボトルに直接塗装しているタイプのやつで、10年くらい前まで手に入っていたものです。その当時の17年物なので、いわゆる80年代のボウモアですね。
飲んでみると、まさしく80年代ボウモアを象徴するような味

まぁ〜パヒューミーなわけですよ

。舌の上で、のっち、かしゆか、あ〜ちゃんが踊ってます

。さらに喉の奥で中田ヤスタカがピコピコ奏でてます

。塩よりも香水がきついですね。僕がモルトを飲み始めた当初に飲んでいたボウモアがまさしくこういう味。当時は美味いと思わなかったなぁ。でも今回飲んでみると、懐かしさがこみ上げてきました。懐かしさといえば、昔の音楽を聞いて、その当時の思い出がフラッシュバックするというのはよく聞きますが、酒の味でその当時がフラッシュバックするという経験は初めてですね。ウィスキーを飲んで調子こいていた青臭い自分を思い出して、1人で苦笑いしてしまいました。
しかし、60年代、80年代、90年代以降で、こうも味が変わるシングルモルトも珍しいですね。まったく別の製品と言っていいほど味が変わってますね。昔はファンタレモンの味だったのに今はコカ・コーラな味になっちゃった的な変わりようです。まぁ美味しければいいんですけどね。

2つめは、超マイナーシングルモルト、南ハイランドはディーンストンです。なんとオフィシャルの25年物。当時で1本3万円はしたそうなのですが、あまりのマイナーなため売れなかったのか、投げ売りをしていたところをマスターが買ってきたそうです。面白いのが瓶の形。ハクション大魔王でも出てくるのかというような形をしています。マスターによると、どうやら飲み終わった後にデキャンタとして使えるようになっているようなのです。しかもネックの部分にはどう考えても手書きであろうの花の絵が。凄い懲りようですね。
各評論家もそんなに得点は高くなく、僕も飲んだことがありませんでした。マスターも美味しくないというか、これといって特徴がないと仰っていたのですが、飲んでみると確かに特徴はないですね。しかし、バランスは凄くいい。25年も寝ているので、熟成感とコクはしっかり。これ、普通に美味いですよ。ディーンストンと言わずに、”シーバスリーガルのいいやつです。”とか”ジョニ緑です。”と言って出せば、客は騙されてくれるのではないでしょうか。それくらい、ハイバランスでスムースかつメローですね。上質なブレンデッドのような味ですね。
では、何がダメかというと、さすがに、これに3万円も出す価値はないということでしょうか。今回はマスターが偶然安く仕入れたので、自分が思う妥当な価格で飲むことが出来ましたが、もし飲んだ後に、1杯4,000円ですっていわれたら、「えーーー・・・・orz」っという感情がわき上がってきますね。つまり、”ジョニ青です。”とか”ブルーハンガーです。”って出されても、さすがに客は騙されてはくれないでしょう。しかも、それらよりも高いというのですから、さらにいただけない。これに3万円出すのであれば、ハイランドパークやクラガンモアのいいやつを買った方がいいですね。しかし、こういう時でないと、こういったモルトは飲めないと思うので、いい経験をしたとは思います。普通にうまかったです。
しかし、このバーに来ると、本当に居心地がいい。毎回飲んでるうちに高崎駅前のAPAホテルでも取っちまって閉店まで飲もうかなという誘惑に駆られてしまうので、今回は店に入る前に新幹線のチケットを購入し、1時間程度で”なんとか”店を出ました。
次回の群馬は4月。4月にはボーナス出るし、本当にホテル取って飲み明かしちゃおうかな・・・