カンタン刑 / 式貴士著 (光文社文庫 . 式貴士怪奇小説コレクション)(〜p.199)

イカす!!
帯の「平山夢明」の文字に惹かれて購入したんだが、まさに氏の原点を垣間見るような悪夢の数々が収められている短編集だよ。
ここら辺が前半終了ってとこまで読めたんで、とりあえずあらすじ書いておこう。



表題作「カンタン刑」

8人の若い女性を暴行、虐殺した上に遺体まで陵辱したという凶悪な殺人鬼は、その残虐性を鑑みて、死刑よりもさらに恐ろしい「肝胆寒からしめる」カンタン刑に処せられる。

生かさず殺さず狂わさずの、ゴキブリに始まる様々な責め苦を味わわされるハメになったこの殺人鬼の運命は……?


「首吊り三味線」

男のもとに、手土産を持った客人が訪れる…。
男は客人に日本の絞首刑を始めとした「首吊り」についての蘊蓄を語り始めて…。

「涸いた子宮」

妻に逃げられた男は、雨降る夜を徘徊する全裸の美女を見つけて介抱するが、彼女は言葉も理解していない様子。
記憶喪失と思しいその美女を「美緒」と名付けて、新婚生活とも言うべき甘美な日々が始まるが……。


「ヘッド・ワイフ」

薫と憂理香は、ごく普通の夫婦。でも奥さんは首だけ人間なのだった…。

薫は、不注意で起こした交通事故で憂理香を寝たきり状態にしてしまい、妻の苦しみを和らげるため、このほどアメリカで成功例が報告された「首人間」の技術にすがる。

日本人首人間の第一号となった憂理香に続く人々が増え、首人間用の、階級別とも言うべき様々な施設も完備されるようになる。

首人間を生かし続けるには、当然メンテ代がかかるのだが、薫は不況のあおりをくらって失業してしまい……!?

「おれの人形」

念を込めれば、望んだものを石化することができる力を幼くして身に付けた男がいた……。

男は大学生になると、同じ大学の同級生で「高嶺の花」である三田村霞を自分の部屋に連れ込むことに成功して……!!

「マイ・アドニス」

芸術家を目指していた大学一年生の「私」は、英語の家庭教師を頼まれて、当時中学三年生の舞木純に出会う。

純の美しさにすっかり魅了された「私」は、幾分か邪な企みも胸に秘めつつ、純にギリシャ神話の美少年をモチーフにした彫刻(粘土)のモデルになるよう説得し、承諾を得たのだが……。


っていう感じ。


アタマ二作のエグさはかなりの破壊力なんで、心臓弱い人とか、グロNGな人とか、ゴキブリをリアルに想像したくない人とか、無類の猫好きの人達にはお勧めできない!!残念!!

by 鯨之介 | 2008/02/19 09:02 | 読書記録